札幌コンサートホール Kitara大ホールで藤田真央さんのピアノ・リサイタルを聴いてきました。プログラムは、ショパンのポロネーズを7曲、そして休憩後に、リストのピアノ・ソナタを演奏してくれました。
聴きに行って良かったー!本当に素晴らしい演奏でした!
3階の席で聴いたのですが、細部まで音が届き、なんといっても小さな音が美しい。
和声のある厚みのある音楽で、迫力満点でした。
前半のショパンのポロネーズ。
ショパンがポーランドを去り、パリ時代以降に書き継がれた連作7曲です。
7曲をサラッと通して弾いてしまう体力には脱帽です。
ポロネーズ第1番は、力強いポロネーズのリズムが印象的で、中間部の繊細なメロディがとても美しい。私が子供の頃に勉強したことがあり、懐かしい気持ちになりました。
第2番の哀愁漂うポロネーズに続き、活気にあふれた華やかな「軍隊ポロネーズ」。そして、半音階が印象に残る重厚で感傷的な第4番も素敵でした。
第5番からは、難易度がググっと上がり、聴きごたえも迫力もアップ。第5番は、エネルギーに満ち溢れて、圧倒的なテクニックで彼の演奏に引き込まれました。第6番の「英雄ポロネーズ」に、第7番の「幻想ポロネーズ」。幻想ポロネーズは、深い孤独を感じさせながら幻想的でハーモニー感が美しく、最後は華やかに締めくくられました。
後半のリストのソナタも、凄まじい集中力でした。重めのテーマ、そして複雑な音楽構成にもかかわらず、こんなにも美しい曲だったんだと改めて感動しました。
アンコールは、後ろ髪を引かれながらも聴かずに帰ってきてしまったのですが、素敵な演奏会でした。若さ溢れる天才的な藤田真央さん、モーツァルトのプログラムもいつか聴いてみたい!
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